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石川県金沢市の旅....... 浅野川、ひがし茶屋街 金沢城と兼六園の後は
中心部の香林坊・片町 そして長町武家屋敷 そして犀川近辺をくまなく周りました。
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金沢21世紀美術館 |
平成16年に開館した金沢21世紀美術館 ここは是非訪ねたかった所です。
円形の中に四角の箱を散らばせた造りで 松任谷ユーミンも訪れたそうで 開館2年2ヶ月で入場者は300万人以上! オープン以来大人気のスポットとなっています。
設計は世界的な建築家チームSANAAの妹島和世と西沢立衛が手掛けました。

美術館内は無料ゾーン、有料ゾーンとあり 外縁部の無料ゾーンにもアート作品が展示してありますので チェックしてみて下さい。
空間の変化をアート体験のダイナミズムとして楽しんでもらうとの意図で 有料ゾーンの展示室は 大きさ、高さ、プロポーションがそれぞれ異なります。 |
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常設展入場は350円(2007/4現在)
企画展は定期的に開かれます。 |
外の桜を見ながら心地よく歩け
建物はガラスで囲まれています |
託児室 授乳室なども完備しており
子育て世代にも優しい美術館です |
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展示室から展示室へ歩くと、箱を一つ一つ
開けて中身を見ている感じになれます。 |
カフェレストラン
「フュージョン21」もあります。 |
ミュージアムショップもあり 画集、
ポストカード、Tシャツなど欲しい物が沢山 |
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マシュー・バーニー、ゲルハルト・リヒター、草間彌生など 世界中から最先端のコンテンポラリーアートを集めていますが
現代美術に無関心な人を突き放すような気取った感じではなく 美術館と一体化し 実際に作品の中に入って体感する 「コミッションワーク」と呼ばれる作品群が魅力です。
例えば右写真の レアンドロ・エルリッヒの「スイミングプール」
プールの水面を境界として その地上と地下で人と人が出会うというコンセプトの作品なのですが ガラスの上に薄く水が張ってあるアートで
服を着たまま水の中にいる気分になれました。
21世紀美術館内には アートdeまちあるき というパンフがありましたが これを見ると 美術館観覧券半券があれば 250以上の市内中心部の21世紀美術館賛同ショップでお得なサービスが受けられるとの事。
美術館観覧券半券があれば 当日なら美術館は何度も出入りできますし 夜も22時まで開館しています。
建築の考え方として 誰もがいつでも立ち寄ることができ、様々な出会いや体験の場となるような
公園のような美術館“まちなか美術館”を目指したとの事ですが
金沢の魅力をアップしたこの美術館は、
アートにさほど詳しくなくとも楽しむことが出来
新名所といっても過言ではないですよね。 |
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館内のライブラリー(写真左端)
ウサギ型の椅子も 館外のベンチもSANAAデザインです。
金沢21世紀美術館 公式サイト
http://kanazawa21.jp/mb |
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百万石通り 広坂から香林坊 |
桜が美しい 百万石通りの風景です。
参勤交代の時、前田氏は約二千人の家来を従え、
片道約7億円(現在の価値に換算)をかけて江戸との間を行き来したと云います。 |
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外様大名だった加賀藩は、幕府や周囲に警戒されないよう
内向きの産業や工芸を奨励し
絹織物の生産、加賀友禅などの染織工芸 金箔工業などが発達しました。
加賀友禅などは、藩の財政が潤沢だったので、京都から職人を招聘できたようです。 |
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香林坊から片町界隈 |

百貨店の香林坊大和はルイヴィトン正規店があるなど 特にブランドショップでは、北陸地方で唯一の出店となる店も多いです。
金沢の街は小立野台地を挟み2つの川が流れるため起伏が多く、
香林坊交差点から片町までは 坂になっています。 |
金沢市の拠点エリアですが それにしても「香林坊」という...地名の響きと 漢字で縦に書いてあるのを見た時の 雅やかさには羨望させられました(^^)
北陸最大の商業ゾーンの側面もあり、百貨店・大型ショッピングセンター・ブランドショップが集積しています。 |
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香林坊109
渋谷でお馴染みの109が金沢
にも。香林坊交差点から
片町交差点周辺が、金沢市で
最も繁華なエリアです。 |
石川近代文学館
金沢出身の三文豪、徳田秋声、泉鏡花、室生犀星を中心に石川県ゆかりの作家や文学者の直筆原稿や愛蔵の品など貴重な資料があります。 |
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片町とスクランブル交差点
デパート、ホテル、テナントビルがひしめき合うように建ち並び その間をバスや車が走りぬけ 歩道も観光客や買い物客、ビジネスマンがひっきりなしに行き交い 北陸で最も賑やかな交差点です。京都の三条から四条河原町への通りに感じが似ています。
この片町と交わるように竪町商店街もあり 若者向けのする衣料品店や美容院、楽器やCDショップが多い場所でしたね。 |
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長町 武家屋敷跡 |
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香林坊の繁華街のすぐ西側には “長町”がありますが
400年以上前に築かれた大野庄用水が静かに流れ
ここは武家屋敷の面影が残る界隈です
藩政時代は 中級以上の武士の屋敷地だったとの事ですが
細い路地の続く黄土色の土塀と石畳が
私の心に、城下町金沢を強く印象付けてくれました。
土塀には往時の金沢城に用いた戸室石が使われています。

惜しむらくは ここは金沢の都心のそばなので
古風な町並の後方に高層建築が聳えるという事ですが
逆にその対比を楽しむ(東京の浜離宮と汐留の高層ビルのように)という手もあります。 |
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金沢市老舗記念館 (写真左)
大野庄用水沿いに建っています。この建物は天正7年(1579)創業の中屋薬舗の建物を復元したもので
中は低い間仕切りで囲まれた帳場や薬箪笥が置かれています。
建物の2階には 金沢の伝統的町民文化に触れる事のできる資料がたくさん。 |
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尾山神社界隈 |
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尾山神社
明治8年(1878)に建立された初代藩主前田利家を祭る
金沢の総鎮守です。
重要文化財の三層門「神門」が美しく
神門の避雷針は日本最古のものです。
下の写真は尾山神社の下付近のビジネス街です。
金沢を歩いてみて 確かに伝統的な家屋は残ってはいますが
中心部のビジネス街は高層ビルも林立し 古都の古めかしい街並みを写真に収めようと思って来ると かなり違和感があります。
北陸地方最大の都市として開発が進む一方で、
景観をどう保護していくかも課題でしょうね
金沢を古都だと思っていたら (写真下)こういう一角もあります |
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金沢都市圏の人口は、約73万人(2000年都市雇用圏)。
商圏規模は半径50km圏で約120万人
(愛媛県の松山市に拮抗しています)
右写真の高層ビルには 北國新聞社が入っています。 |
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犀川を渡って西に |
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犀川大橋から見た犀川
犀川は金沢市の繁華街の西側を流れていますが
川も太くどっしりとした流れは
“川の右手に忍者寺をはじめ寺社が多く
僧侶が比較的目につく情景” と相俟って
俗称「おとこ川」と呼ばれています。
河畔に室生犀星文学碑、芭蕉句碑もあります。
金沢の繁華街も犀川大橋までと云えると思います。
そこを渡っても商店街はありますが
人通りはグンと減り 場末という感じとなります。
広小路交差点を渡って 少し歩いた所に “にし茶屋街”があります。 |
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にし茶屋街 |
犀川の西にあり 約100mの通りに 格子の茶屋が建ち並んでいます。
ここも重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。 |
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手前にある“かわむら”は全国でも珍しい甘納豆・製造販売店
ひがし茶屋街に較べ 庶民派の茶屋町として親しまれました。
生活に密着した茶屋文化に触れるなら こちらでしょうね。
観覧処としては お座敷の風情を再現した 金沢西茶屋資料館があります。こちらは入館無料なのが嬉しいです。 |
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金沢の歩き方
京都のように 広いエリアに見所が点在している訳でなく
ひがし茶屋町から兼六園、片町は徒歩圏内
それぞれの観光スポットも範囲が広くないので
1日あれば くまなく見て回れると思います。
何度か行けば
金沢の陰翳にとんだ暮しの襞をかいま見ることも出来るでしょう。
大通りから1本入ると 小道や坂道が迷路のように入り組む城下町なので
車の運転には注意が必要です。 |
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金沢の街は“つかみどころがない艶っぽい女性”的存在で
この町に恋焦がれる私は 若造の分際でちょっと年上のイイ女に片想い といったところでしょうか。
当サイト「ぶらり探訪」紹介都市の中で 最もボリュームが厚くなってしまいました(^^)。
また違う季節に 艶女(アダージョ)に会いに行きたいですね。 |
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