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金 沢 城 |
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天正11年 前田利家の入城以来 約300年間にわたって
加賀百万石の栄華とともに石川門や三十間長屋など建物遺構
が点在しています。
平成13年7月に菱櫓、五十間長屋、橋爪門続櫓が復元されました。
復元にあたっては 伝統的な木造軸組工法(釘を使わずに
大きな梁や柱が組み合わされている)で造られています。
内部には防備の工夫や模型などを見ることが出来ます。 |
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明治以降に建てられた木造城郭建造物では日本最大規模との事。
全体像を写真に入れようと思っても巨大過ぎて.....加賀百万石の威容を実感しました。
城址は公園として整備され 兼六園とともに金沢のシンボルになっています。 |
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上写真↑ の左手より
橋爪門続櫓…二の丸へ向かう人たちを監視するための櫓
五十間長屋…五十間(90m)の長さで 武器収納庫になっていた
菱櫓…二の丸で最も高い建物で 物見櫓は鈍角100度・鋭角80度の菱形です。
三十間長屋(写真左)…安政5年(1858)の建築で 長さは26間半です。二層二階の多聞櫓で 重要文化財に指定されています。 |
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金沢城公園の周囲には 実に見事な石垣が並んでいました。
石垣にも様々な積み方がなされ 例えば石川門の石垣は打ち込みハギ、 菱櫓、五十間長屋、橋爪門続櫓は 打ち込みハギ、切り込みハギ、三十間長屋は切り込みハギ、東の丸北面の石垣は野面積みとなっています。
大まかに言えば 城の出入り口など重要な所は切り込みハギ
郭の外周などには打ち込みハギとなっているわけです。
かつては金沢城内には金沢大学のキャンパスがあり
世界でも珍しい城の中の大学でしたが 現在は郊外に移転しています。
金沢城の出口に石川門 そして石川橋を渡るとすぐ兼六園桂坂口です。それにしても 私が訪ねた時期は 城郭だけでなく園内に咲き誇る桜も絢爛豪華さを競っていました。 |
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石川門
別名「白門」と呼ばれ なまこ塀の幾何学模様が美しい石川門は
天明8年(1788)に再建されました。金沢城の裏口門にあたり
(そうはいっても兼六園に接して観光客が多く 今ではここが正門的様相を帯びていますが)
枡形門となっています。夜間はライトアップもされます。
●金沢城の公式サイト 「金沢城公園ホームページ」 |
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特別名勝 兼六園 |
江戸時代の代表的な回遊林泉式庭園で 日本三名園の一つです。
歴代加賀藩主が約170年も掛けて作庭した大庭園で
約3万5千坪の敷地面積の中に 8500本の樹木、山や池、曲水が配されています。
明治7年(1874)前田家の庭だった兼六園は全面的に市民に開放されました。
大正12年(1922)兼六公園は国の名勝に指定され、大正13年兼六園に名を改め
昭和60年(1985)に名勝から特別名勝へ格上げされました。
金沢市と石川県は 金沢城・兼六園の世界遺産登録を目指し
暫定一覧掲載の候補として「城下町金沢の文化遺産群と文化的景観」を文化庁に提案しています。 |
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徽軫灯籠(ことじとうろう)
形が琴の弦を支える駒(琴柱)に似ているので
この名が付いています。
兼六園の写真を見ると ここから撮影したものが大半ですが
兼六園のシンボルで定番の撮影スポットなのでしょうね。 |
兼六園は丘の頂にあり、金沢旧市街の展望も良いですし
起伏に富み 四季おりおりの景観がなかなか趣き深く 大名庭園の傑作に相応しいものです。
ここの桜は約420本あり ソメイヨシノ以外にも多くあるので
4月始めから1ヶ月 様々な桜を愛でる事が出来ます。 |
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私が行った(4/9〜4/10)観桜期は入園無料でした。
(兼六園は開園時間の15分前まで 早朝無料開園もしています)
5月になればカキツバタが咲きますが
咲く音を楽しみで早朝開園で入る人も多いとか.....。 |
兼六園の霞が池 冬場に行っても雪吊りが綺麗
名称「兼六」の由来は、宋代の洛陽名園記が指摘する,庭園にとって両立しがたい六つの特性、宏大と幽邃、人力と蒼古、水泉と眺望を兼ね備えていることによります。 |
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兼六園周辺には桜の時期 各種の露天商が出ていましたが
兼六園内での飲食、動物を連れての入園は禁止されていますので その辺はご注意。 小腹が空いたら園内の茶店で.....。
茶店も やはり100年以上の伝統があります。
左写真の滝の下には瓢池があります。兼六園の作庭はここから始まったようで名の通り瓢箪型の池です。
噴水も 日本最初に誕生した噴水なのです。 |
兼六園は丘の上にありますが 辰巳用水が引かれているので
その割に瑞々しい景色が広がっています。 |
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成巽閣(せいそんかく)
文久3年(1863)に13代前田斉泰が 母の真龍院の隠居所として造営しました。
1階は公的謁見の場所で 武家書院造りですが 2階は数奇屋風書院造りです。
前田家の遺構を偲ばせる希少な遺構として 国の重要文化財に指定されています。 |
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周辺は、美術館や博物館が集う文化ゾーンとなっています。
石川県立歴史博物館(写真右と下2点)
重要文化財の赤煉瓦造りの建物の中に 原始古代〜現代の石川県の歴史文化資料を展示してます。
赤煉瓦が3棟もあるのは圧巻で 旧陸軍の兵器庫として使われていました。 |
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