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日南海岸は 宮崎から都井岬まで約100kmに渡り 続きます。
私の今回の旅では 日南海岸の北半分 日南市油津までを走りました。
(さすがに都井岬まで周るとなると 日程的に苦しかったので...)。
宮崎市街地から 日本の道100選にも選ばれている国道220号線を南下
青島方面に向かうこの国道 南国らしいパーム椰子並木がずっと続きます(右写真参照)。 |
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まずは青島から |
青島が近づくと国道220号線沿いに観光ホテル 土産店が多くなるので
すぐに分かります。この付近の駐車場は大体1日500円。
青島参道通り(右写真参照)
JR青島駅と青島を結ぶ道沿いが 土産物店が集まっており 青島ういろうや
チーズ饅頭(参堂入口で焼いており香ばしい匂い)、冷やしパインがここの名物とか。
冬という事で寂しい感じが多少しますが 海水浴シーズンは賑わうのでしょう。
(なんだか高知の桂浜を思わせる雰囲気でしたが....) |
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青島は、周囲1.5km程の小さな島
亜熱帯性植物27種を含む200種の植物が植生し
さざ波型の波状岩 “鬼の洗濯板”とあいまって
宮崎観光のシンボルとなっています。
昭和30年には日南海岸国定公園に指定されました。
砂州の中央に参道が出来ており 江ノ島のように橋で結ばれています。 やよい橋と呼びますが、大正9年 昭和天皇が皇太子殿下だった頃の青島来訪を機会に木橋が出来て 昭和53年には現在の橋になりました。
ぐるりと島を囲むように散策道が出来ており 青島を一周してみました。亜熱帯植物群の生い茂る青島で 南国の自然を体感
といっても12月下旬は結構寒いのですが 日本本土では珍しい無霜地帯です。 |
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道は亜熱帯の植物が茂り
まさに南国気分。
右に向かって鳥居の方に
進んでいくと 青島神社が
あります。
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さざ波型の波状岩 鬼の洗濯板と呼びますが
1500〜2500万年前に海中で侵食された水成岩が隆起し さらに波の侵食で出来ました。
国の天然記念物に指定され 散策や磯遊びにも人気の場所です。 |
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鬼の洗濯岩は まさに自然が生み出した偉大なアート........ 凄いねェ
凸凹の形は 石の堅さの違いで出来たのです。
岩の上は起伏がある上 濡れていたら滑りやすいので 歩く際は注意して下さい。 |
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青島神社
この神社は1200年以上の歴史があり 3人の神々を祀り
航海、家庭円満、縁結びの神として有名な古社で
神話「海幸彦・山幸彦」の舞台でもありました。
宮崎が新婚旅行ブームの時は ハネムーナーでさぞかし賑わったのでしょうね。
勿論今でも 隣に日向神話館が出来るなど 観光地としても見るべき所です。 |
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明治になるまで青島は聖域とされ 一般人は入島出来ず
旧暦の3月16日から3月末日までの島止め祭りまでの半月しか入島出来ませんでした。
約5000本のビロウが自生し 青島全体を覆います。
黒潮に乗ってビロウの種が漂着した説と おおむかしから自生していた説がありますが.....。 |
青島を一周すると約1.5km 時間があればぜひ歩いて一周してみる事をお勧めします。
鬼の洗濯岩、白い灯台 亜熱帯植物など 画になる風景が続いて飽きません。
満潮時に行くと 海の上を歩くような気分が楽しめますが
干潮時に行かれた方が ダイナミックな姿を見る事が出来ます。 |
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堀切峠 |
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青島から南へ4km それまで山野を縫うようなルートを走った国道220号線は
ここで一気に海岸線に出て 青い海と空が目に飛び込むコースに躍り出ます。
それけに印象が鮮烈で 昔から絶好のビューポイントとなっているのです。
堀切峠は駐車場も広くはありませんが
フェニックス並木の下に (季節によっては)浜木綿やハイビスカス
眼下に鬼の洗濯岩 壮大な太平洋の眺め 景勝地として外せません。
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道の駅 フェニックス |
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堀切峠から南に僅か1kmの地点に「道の駅・フェニックス」があります。
ここは日南海岸最高の景勝地というので 立ち寄りました。 |
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日本で此処ほど素晴らしいロケーションにある道の駅は まずないと思われます。
一階に物産館 二階にレストランがあり 四季折々の花に囲まれながら日南海岸を一望できる 青空と海が広がるビュースポットに位置する道の駅です。
道路の向かい側には展望ウッドデッキやベンチもあります
美しい花をバックに 波状岩・鬼の洗濯岩を見渡せる
絵になる風景が広がります。
12月下旬の花といえばポインセチア
花や海岸を撮るのに熱中するあまり 足を踏み外して転落などしないように注意しましょう。ガード柵などがありません。 |
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土産物も数多く揃っています。
ここではやはり 道の駅フェニックス名物・宮崎産完熟マンゴー
を使ったマンゴーソフトクリーム(250円)を推します。
休憩や散策 お土産、食事と 滞在型の道の駅で 年中無休ですが
やはり道の駅 18時までの営業なのでお早めに! |
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国道220号 このルートは日南市からの北上より 宮崎市からの南下がベタ−です。
堀切峠で 左手に海がパーッと広がる感じは何とも言えません。
車をさらに南に走らせて 日南市へと入ります。
複雑に入り組んだリアス式海岸 そして壮大な太平洋の眺め
何度も 海の傍に車を停めて佇んでみたいと思いながら
サボテンハーブ園を気付かず通り過ぎて(苦笑) 次の目的地へ向かいました。 |
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サンメッセ日南 |
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日南海岸でのお薦めテーマパークといえば
サンメッセ日南です。
“太陽と南洋浪漫のテーマパーク”を名乗るこの公園は、
チリのイースター島から 世界で唯一完全復刻を許されたモアイ像が 7体も並ぶのがウリで 太平洋の眺めも一見の価値がある素晴らしい場所でした。
モアイ像は 大きさが5.5m 重さが一体約18〜20トン
7体あるモアイ像の中で 左から3番目の像に触ると恋愛運、
右から2番目を触ると金運が上がるとか.....。
太平洋の彼方にあるイースター島のモアイに心を馳せながら
雄大な風景の中で 心を遊ばせる事が出来ました。 |
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丘全体が日時計になっている“太陽の丘”“天空の塔”観光牧場”など絵になる風景が到るところに展開します。
息子などは「都井岬で馬を見なくても ここでも良かったヨ」と言っていましたが...(笑)
敷地面積も20万平方メートルもあり 起伏も結構ありますから
何人かで行かれるなら 900円のラウンドカーで巡ると便利だと思います。歩いて周るのが健康には一番ですけどね。 |

モアイ岬牧場
牛たちと触れ合えるエリア |
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なぜここだけに モアイの復刻が許されたかというと
日本のモアイ修復チームが 1990〜1993年の間 倒れていた15体のモアイを立ち上げた奉仕と友情に対して イースター島の長老会と島民が 日本で復刻する事を唯一認めたのです。
復刻も歴史的な検証に沿って行われ 両国の考古学者の監修と
ラパヌイで3年間苦労した石工に依って復刻されたと云います。 |
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モアイ像に関する資料も充実していますし 宮崎の土産品も充実していました。
それにしても宮崎はどこへ行っても東国原知事が出てくるなァ(左写真の右側は知事の像)
モアイ像は周囲の風景にマッチし 地形を上手に活用しているといった感。
入園は700円ですが 観光案内所等で割引券を頒布してるので 上手く利用してお得に楽しんで下さい。
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鵜戸神宮 |
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宮崎の日南海岸で もう一つ外せない名所
それはやはり鵜戸神宮ではないでしょうか。
岬の突端にある神宮まで 長い石段を下って行きます。
(駐車場からですと 左のトンネルを通って 何と正味15分も歩く事になります(^^))。 古くから漁業、航海、縁結び、安産の神 |
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日向灘に面した断崖の中腹、東西38m、南北29m、高さ8.5mの岩窟(海食洞)内に本殿が鎮座し、参拝するには崖にそって作られた石段を降りて行きます。
太平洋の荒波が打ち寄せる断崖絶壁 その中の洞窟に社殿が立っている 全国的にも大変珍しい神社です。こちらは2100年の歴史を持ち 鮮やかな朱色の社殿と断崖の取り合わせは印象的で 県の有形文化財に指定されています。 |
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鵜戸神宮は 観光案内書などの写真で見る限り
同じアングルからのものが多用され
当初 私は それほど大きな神宮ではないかも と思っていたのですが
良い意味で期待を裏切られたと言いましょうか...
これほど規模や奥行きがあったのか と驚いた次第です。 |
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ここで 海に向かって何か投げている人が目に付きましたが
やはり願掛けでした。
本殿前の亀石の窪みに素焼きした粘度の玉(5個100円)を投げ入れて 見事入ると願いが叶うというものです。
(男性は左手 女性は右手で投げるとされます)
最近は中国からの観光客も多いですね。 |
洞窟内の神社 日本でも大変珍しいですし 海岸美を堪能できる神社。 日本全国からお薦め神宮を挙げれば 間違いなくベスト3に躍り出るのでは。
ウドとは、空(うつ)、洞(うろ)から由来した呼称で、
内部が空洞になった場所を意味し、祭神名が鵜を意味するのにちなんで、「鵜戸」の字を充てたといわれています。
社殿は切り立った断崖の奥の洞窟の中ですし
まさに伝説に彩られた神秘的な空間ですね。
今回の日南海岸ドライブはここまでで、
この後は油津から山に入り
国道222号線を 南九州の小京都と呼ばれる飫肥に向いました。 |
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