エキゾチック函館 では、元町エリアを中心として
“さまざまな文化が公錯し調和のとれた町並み”を散策してみました。
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カトリック元町教会 |
赤い屋根と風見鶏が印象的な建物
フランス人宣教師が 1859(安政6年)来日の折に
聖堂を建立しました。
ゴシック様式の現在の建物は 1924(大正13)に
建て替えられたもので ローマカトリック教会です。
(夜間は幻想的にライトアップされます→函館の夜景) |
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函館ハリストス正教会(重要文化財) |
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絵葉書からの風景通りに チャチャ登りの坂の上の方から狙ってみました。
鐘の音から 地元では別名ガンガン寺と云われています。
1859(安政6年)に ロシア領事館付属聖堂として建てられ
ロシア風ビザンチン様式の現在の建物は 1916(大正5年)に再建されました。
ロシア人司祭ニコライが伝えた 日本初のギリシャ正教の教会です。
この辺りを 元町というのですが
山の中腹に教会 旧領事館が
立ち並び 欧州的な雰囲気を
感じるところです。 |
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旧函館区公会堂(重要文化財) |
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明治43年の竣工で 水色の左右対称コロニアル様式の洒落た建物です。重要文化財に指定されています 大理石をちりばめた応接室など皇太子殿下(大正天皇)の行啓の宿舎、昭和天皇の御来道(大正11)にも使用されました。
昭和32年からは函館市公会堂となっていました。
デザインはコロニアル様式ですが 欧州の正統的なものでは
なく 日本調な部分も垣間見られます。 |
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2階に行けば 神戸の異人館と同様に ドレスなど衣装を貸してもらえるので
それを着て写真に収まるのも函館観光の記念になるでしょう。
(私も、神戸北野の異人館で “宝塚”気分でそれをやって
場末の演歌歌手にしか見えなかったですが(笑)) |
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旧イギリス領事館(現開港記念館) |
函館の開港の様子を伝える記念館として公開されています。
初代領事ホジソンが1859(安政6年)に着任以来 昭和9年まで英国旗を掲げていました。
欧米文化が早くから入ってきた函館、ここで皆さんはどんな発見があるでしょうか。 |
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内部はペリー提督来航の歴史から開港の資料の展示、
ユースデン領事の執務室も.....。 |
英国雑貨ショップ |
ティールーム |
蝦夷地が幕府直轄となった寛政11年(1799) 函館に蝦夷地奉行がおかれ
嘉永年間(1848〜1853)には人口も1万人に達しました。
安政元年(1854)に日米和親条約が締結され
安政6年(1860)に開港、
イギリスの他にアメリカ、ロシアの領事館もおかれました。 |
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元町公園と坂道 |
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左写真の右手の緑の建物が 元町観光案内所です。
元町公園にある憩いの場で 建物内に函館市写真歴史館
もありました。
どこを撮っても絵になる町・函館は
カメラマンも多く集まったのでしょう。
この建物もかつては旧北海道庁函館支庁の庁舎でした。 |
函館といえば坂の町
元町エリアには南部坂、二十間坂、大三坂、八幡坂、日和坂、基坂など多くの坂があります。
由緒ある坂の中で 景色が良いことでのお勧めは 八幡坂、基坂の2つです。 |
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基坂(もといざか)
函館の道づくりの基点となったことで この名が付いたようです。
明治時代にはこの付近には 開拓使支庁など行政機関が集中して配置されていました。
矢沢の永ちゃんが 著書「成り上がり」初版で 基坂でコート着て写っていましたが 当時中学生だった永ちゃんファンの私は あれ見て「シブいな!函館行ってみたいなー」と思ったものです |
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八幡坂は函館を代表する坂であり 昔八幡宮があったことから
この名があったようですが 映画やCMのロケに多く使われ
有名になっています。 |
二十間坂
道幅が約二十間(約36m)ある事から名付けられた坂です。 |
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坂道を降りて ベイエリアへ |
安政6年(1860)に 長崎、横浜と共に開港した歴史の町函館は
海に沿って歩いてみても あちこちに異国情緒が漂っています。 |
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函館市北方民族資料館
建物はもと日本銀行函館支店だったもので
現在はアイヌ等北方民族資料を収蔵しています。 |
函館市文学館
石川啄木ほか 函館ゆかりの
作家等の資料を展示 |
レストラン五島軒
創業はなんと明治12年 ここの
カレーは美味しい事で有名。 |
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北海道第一歩の地碑
倭人が北海道の第一歩を記した場所 |
金森美術館バカラコレクション
旧金森船具店だったもので
函館市の景観形成指定建築物 |
函館明治館 旧函館郵便局の局舎で
硝子工芸品 オルゴール製品展示・販売
制作も楽しめるスポット。 |
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赤レンガ倉庫群 |
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明治時代からの古い倉庫を改造した空間が並びます。
1887(明治20)年に 渡邉熊四郎が函館で初めて倉庫業を創業しました。
渡邉熊四郎は倉庫業を始める前から旧金森洋物店、旧金森船具店など多くの事業を営みながら
学校や病院の建設、公園や水道施設設備など多くの公共事業に私財を投じ 創設期の函館の社会、文化貢献に尽力しました。
レンガ倉庫はショッピングや飲食が楽しめる空間として再生され
ビヤホール、ガラスミュージアムショップ、輸入雑貨ショップ、
イベントホール、ウエディングチャペル等になっています。
夜になると街灯も幻想的であり 横浜の赤レンガ倉庫のように人が多すぎる事もないので
じっくりお気に入りの商品を探す事ができるかもしれませんね。 |
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単に赤レンガ倉庫が並んでいる訳ではなく
ベイはこだて1号館と2号館の間には運河もあったり やはりここは絵になります。 |
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右側の写真は 赤レンガ倉庫街に近い 日本最古コンクリート
電柱です。
海運業盛んな頃の面影を色濃く残し
百余年の時間を積み重ねたこの空間
写真を撮ったり ぶらり歩くだけでも
明治の浪漫が肌で感じられました。 |
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