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那智勝浦町は、和歌山県東牟婁郡の町である。ユネスコ世界遺産「紀伊山地の
霊場と参詣道」の熊野エリアにあたっており、紀伊半島でも有数の観光地として多くの観光客が訪れます。
人口は17,226人で 隣の串本町に拮抗しています。
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串本から那智勝浦までは国道42号線を一直線です。
快適な海沿いの道が続きます。
この付近の海岸線はリアス式海岸となっています。
そのため入りくみが激しく、また気候が黒潮の影響で温暖なので、
くじらで有名な太地港 まぐろで有名な勝浦港(これについては後述)など 天然の良港が幾つか存在しています。 |
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紀伊勝浦駅
那智勝浦町は白浜と並ぶ和歌山県を代表する温泉地で、
この駅が 世界遺産に登録された那智山や那智滝、熊野三山、吉野熊野国立公園への
拠点となっています。
ここは紀伊半島の双方の付け根の大都市 大阪と名古屋から距離がほぼ同等であり
近畿圏、中京圏双方の奥座敷にもなっています。
名古屋からはディーゼル特急「南紀」、
大阪からは電車特急「くろしお」「オーシャンアロー」が乗り入れています。
便数や車両を考えると大阪勢の方が優勢かも。 |
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紀伊半島をぐるり一巡する紀勢本線は 全国の本線の中でも 全通したのが遅かった方で 戦後の完成です。
私が行った時は 紀勢本線全通50周年と表示されていました。 |
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佐藤春夫は隣町新宮市出身の詩人です。
駅前に歌碑がありました。
駅前は小さな町ながらアーケード商店街が形成されています。
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駅前に無料の足湯もあり
疲れた足を休ませるのに好適 |

紀勢本線もこの辺まで来ると
ご覧の様な超閑散路線です |
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那智勝浦港 |
那智勝浦漁港は マグロの水揚げでは日本有数の遠洋漁業基地です
市場では毎朝7時に競りが始まり見学も可能です。
最高級品の多くは築地に回ってしまうのでしょうネ。
紀伊勝浦駅周辺には まぐろ料理を食べさせる店が点在しています。海の幸を楽しみに訪れる人も多いようなので 色々と調べてみたらいいかと思います。 |
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生鮮まぐろの水揚げ高は日本一。九州や沖縄からも漁船が入港し、獲れたてのまぐろを水揚げします。 |
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勝浦の港は 入江の奥にあり 海からの荒波がまったく来ず、南紀では最も良港となっています。
この勝浦の港の一帯には温泉も湧出しています。 |

紀の松島(きのまつしま)は、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町にある勝浦湾の湾口周囲約17kmに点在する大小130余りの島々
“本州で最も黒潮に近い町”といえば聞こえは良いのですが
言い換えれば近畿の辺地(失礼)。
ある旅館では予約の電話に「大阪から車で5〜6時間です」と言った途端に切られたという逸話もあるようで 紀伊半島を周回する高速道路計画は地元の悲願であり
地元の温泉旅館からは「早く造って」と言われていているようです。
(無駄な公共事業とも呼ばれているようですが) |
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熊野古道・大門坂方面に登る |

那智勝浦港から 山岳に分け入るドライブとなります。まずは世界遺産・熊野古道大門坂に向かいますが その途中に観光客を当て込んだ 右のようなスポットがありました。 |
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天然温泉 那智山蓬莱の湯 |
御菓子処 那智ねぼけ堂 |
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世界遺産/熊野古道・大門坂 |
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大門坂(だいもんざか)は、熊野那智大社への参道で 熊野古道・中辺路の一部です。
世界遺産のほか 日本三大古道の一つに選ばれています
かつて坂の入口に大門があり、通行税を徴収していたことが名称の由来とされています
美しい石畳と石段が続く杉並木の古道で 絵になる光景が続き
長さも1kmで約30分で古道の雰囲気を楽しめますが
苔むした石段は滑りやすいので歩きやすい靴をお勧めします。
熊野古道を全部歩くとなると40km以上ありますから 時間も掛かります。
車を利用して景色の良い部分だけを覗くだけにして 熊野詣の雰囲気を味わうのは邪道かもしれませんが 私たちは大門坂のみを訪ねました。 |
樹齢800年を超す老杉等に囲まれた古道です。
夏は暑いのですが 大門坂を歩くと熊野古道来たなという気分になります。
「クラスで僕ほど世界遺産行きまくった奴いないかもね」とは息子の弁ですが.....。 |
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熊野那智大社の参道を登る |
大門坂を登り切ると 那智山神社お寺前駐車場があり バス停もある
開けた場所に出ます。
このバス停のある地点から境内まで 470段もの石段が続いています。
ここは参道の両側に土産店が立ち並ぶ小さな門前町となっており
(香川県の金毘羅ほど賑やかではありませんが)
これがまた 旅好きの心をくすぐる風景が続くのです。
私たちが訪問した時は夏だったので「まだ上がらんといけんのか?」などと言いながら
参道を上がりました。 |
那智大社の土産物としては 那智黒石で
書道の硯などが作られています。
御菓子では “那智黒”という 喉飴が有名で この付近で産出される水成岩の艶やかな黒石を模して作ったものです
登り切って朱色の鳥居をくぐると、熊野那智大社です。鮮やかな朱塗りの社殿が印象的でした。 |
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世界遺産/熊野那智大社 |
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熊野本宮大社 熊野速玉大社と並んで熊野三山と呼ばれている古社です。
熊野三山を全部周るには時間が無かったので 最も観光客の多い熊野那智大社を訪ねました。
熊野那智大社は社伝によると ここに来た神武天皇が 那智大滝を神として祀ったのが始まりで 仁徳天皇の5年(317)に 現在地で社殿を建てたと伝えています。
平安時代末期には 平重盛が奉行となって社殿を造営しますが
織田信長がそれを焼き討ちして 豊臣秀吉がそれを再興
徳川吉宗が大改修を行いました。
熊野権現造りの本殿は 豊臣時代に再興されて今に至るもので
国の重要文化財に指定されています。
熊野夫須美大神を主祭神とし、諸願成就の神としても知られています。 |
那智原生林に背後を包まれて建っています |
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2004年7月1日、ユネスコの世界文化遺産に
「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されました。 |
那智山青岸渡寺 国の重要文化財に指定される歴史ある寺社で、
西国33カ所観音巡りの第一番礼所です。 |
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大社の境内は拝殿の正面は鈴門を挟んで本殿。 滝宮(第一殿)、証誠殿(第二殿)、中御前(第三殿)、西御前があり
第一殿から第五殿までの本殿は熊野造で、切妻入に庇が付いており、簾を釣って鏡を掛けた形となっています。 |
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世界遺産/那智の大滝 |
本堂前から振り返ると、三重の塔と滝が一枚の絵のように見下ろせます(右写真参照)。
ここから滝方面へ 道案内を見ながら、那智大滝へ下りてみました。
一度車道にでたあと、滝への石段を下りていきます。
轟々と流れ落ちる素晴らしい大滝を堪能出来ました。 |
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那智の大滝は 日本一の落差133mを誇る滝で 華厳滝、袋田の滝と共に日本三大名滝の一つとしても知られています。
133mの日本一の落差を誇る滝で、「日本の滝100選」にも選ばれています。
熊野那智大社の別宮、飛瀧神社のご神体として 「天地を結ぶ白神」と称される那智の大滝は 古くから人々の畏敬を集めてきました。
南紀熊野の山塊の奥より 日本一のスケールで流れ落ちる姿は圧巻ですし、四季を映す山々、杉並木との調和の麗しさは一見の価値があると感じます。
外から見ても充分な迫力ですが、入口で300円払い 滝壺の近くまで行く事も可能です。 |
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4時間という限られた時間の中で 那智勝浦町の見ごたえのある観光となると
世界遺産の熊野那智大社 那智大滝 大門坂(熊野古道) そして紀伊勝浦駅周辺(勝浦漁港)散策
となると思います。必見の見所といえばやはり大門坂と那智の滝でしょうか。
丸1日あれば 午前中は串本 午後は那智勝浦 と併せて楽しまれると良いでしょう。
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