兵庫県明石市を訪ねました。ここは日本標準子午線が縦断する町として有名ですが
対岸に淡路島を望む海峡の町として 明石蛸 明石鯛などの海産も名高い所です。
 
  明石城跡 明石公園
明石は城下町でもあります。西国街道と三木街道が通り、
貨物船や漁船が数多く出入りするなど陸海交通の拠点でもあった明石に 
初代城主・小笠原忠政が 豊臣滅亡後の1619年 明石城を築きました
天守閣は無かったのですが 国の重要文化財である巽櫓と坤櫓が東西にあります。
明石城跡は 現在は明石公園として整備され 都市のオアシスとなっています。
   
 日本の標準子午線が明石市を基準としている理由ですが 時刻は経度が15度違うと1時間になるので、日本だと東経120度、135、150度か候補に成り得ますが、3つの中で中庸の135度が選ばれ 東経135度上の都市が、明石だったからなのです。
 明石市立天文科学館は、昭和35年に、この子午線の真上に立てられました。高さ54mの塔は、そのまま東経135度の日本標準子午線の標識になっています。但しこの天文科学館から日本標準時の標準電波報時が出されているわけではありません。
 明石市内を東西に貫く国道2号線(写真上)
 神戸のベッドタウンとして市街は急速に膨張し 2002年には国から特例市に指定されました。現在の人口は29万人。気候は温暖で、瀬戸内海に面した風光明媚な街です。
潮流の早い明石海峡で捕れるタコや鯛は 明石市の名産品としてブランド化され全国的にも有名です。

明石は周辺部は急成長しましたが JR明石駅周辺は城下町・宿場町から発展した旧来からの商業地域で商店街や娯楽施設などが集まっています。
 明石駅から南に延びる明石銀座(写真左)を徒歩4分で 全国でも珍しい鮮魚店が多い商店街“魚の棚”と直交しますが、ここは県外からの客も多い 明石の有名スポットとなっています。
さらに少し南に舗道を歩くと潮風の匂い…明石港も目と鼻の先でした。 
  
 魚 の 棚 
 明石と言えば有名なのが ここ「魚の棚商店街」です。
 魚の棚商店街とは、全長350mのアーケードに 明石特産の海の幸や練り製品、海産物の乾物などを扱う商店を中心に約110店の店舗が建ち並んでいます。
 約400年前 明石城築城の際に始まったといわれる歴史のある市場街で 地元の人から「うおんたな」と呼ばれ親しまれ
商店のあちこちから威勢のいい掛け声が飛び交っています。        
 
 2005年末にアーケードがリニューアルされました。
 通りの中央に商売繁盛を願って祀られた「厳島辨財天社」があり、弁天会館あたりから南へ続く「べんてん通り」(写真上)も柱を朱塗りにしたり、鳥居を掲げたりいい味出しています。
“魚の棚”地名の由来は 明石海峡で採れた魚を売る鮮魚商が 
店頭に板を敷き、その棚の上にずらりと魚を並べた所から
魚の棚とよばれるようになったとか....。
鯛、たこ、あなごなど鮮魚ばかりではなく 焼き物、干し物 天ぷら、蒲鉾も売っています。
製氷技術も未発達な頃から 明石の練り製品は大阪、神戸で定評がありました。
 明 石 焼
 明石に来たならば 魚の棚で明石焼を食べない手はありませんよね。
明石焼を明石市では玉子焼と呼びます。明石焼と表記している店は観光客相手の所が多いようです。
本場明石では だしが薄めの味付けでした(玉子焼・出し汁共)。
正しい明石焼とは 
 ・タコはもちろん明石産で(大きすぎても口に残り小さすぎても味わいが無い)
  サイコロ大が歯応えと味を楽しめて良いとされます。
 ・卵は新鮮で大きなものを使用し 薄力粉、じん粉も厳選したものを選び
  ダシにも使う利尻昆布だしを生地にも使います。
 ・ダシは一晩漬込んだ利尻昆布だしと鰹だしをブレンドするのが良いとされています。
あかし多幸で 明石産の鯛を使った鯛茶漬け1,200円も食べたかったのですが
1日10食限定という事で断念しました 今度は食べるぞ。
 ここ魚の棚では 午後の早い時間が買い物のピークで たいへん賑わっていますが
それは「昼網」と呼ばれる明石近海でとれた鮮魚が 正午に合わせて水揚げされ、
昼市でセリ落とされた新鮮な魚がずらり並ぶからです。
  魚の棚商店街
    場 所…兵庫県明石市本町1
    営 業…8時〜18時(全店舗の平均的時間。店舗により多少異なる)
    休業日…店舗により異なる

港町グルメも愉しめる明石の町 少し羨ましくなりました。
  明石海峡大橋
   明石海峡大橋を渡り この後淡路島へ花を見に行きました
明石海峡大橋は橋の長さが3,911m、中央支間長1,991m、主塔の高さは300m。関門橋の3倍の長さがある 世界最長の吊り橋です。1998年4月5日より供用開始 建設費は約5000億円。

 さすがに世界最大の吊り橋だけあり、道路からの展望は素晴らしい物です。改めて「これだけの海を越える長大橋を造れる日本の技術力は素晴らしいものだ」と感じさせられました。

 淡路島や四国方面へは 大阪駅から 或いは神戸の新神戸駅や三宮駅、海峡大橋たもとの高速舞子バスセンターから 高速バスも頻発していますので 不便さを感じる事はないと思いますし、、淡路花祭会場など北淡路の観光スポットを巡れる花バスも 期間限定で運行されているようです。
(大橋は開通しても 明石からのフェリーは存続しています)
惜しむらくは 明石海峡大橋の通行料が高いのがネック 明石海峡大橋は、実は明石市ではなく神戸市垂水区から架かる
神戸市垂水区方向を振り返る 東側…大阪湾の風景

 明石鳴門ルートは 本四3架橋で最も交通量が多く 高速バスもここでは非常にポピュラーな存在。
同ルートの大鳴門橋は 四国新幹線対応の鉄道併用橋として設計されましたが
明石海峡大橋は技術的な問題から道路専用橋として建設されました。

 余談ですが四国新幹線が“絵に描いた餅”状況の今、 徳島県は
大鳴門橋の鉄道橋予定スペースを、有料の遊歩道や渦潮展望スポットにしています^^。
淡路島が近づいてきました 橋上から望む 淡路島 岩屋港の風景

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