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周南市の西の外れにある湯野温泉
“灯台下暗し”ではありませんが
比較的近いに関わらず 私は未だ行った事が無かったので
当直明けの休みを利用して行ってみました。 |
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観山陽道・徳山西ICから西に約3km
徳山、防府の奥座敷といった感じの静かな山峡に この名湯は湧いています。
県道を入っていくと 大きな建築物が視界に入り、
「ほぅーデカい観光ホテルか?!」と思いきやそれは湯野せいわ会病院。
温泉は療養にも適しますから 三丘温泉同様に病院・施設も目立つのですね。。 |
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夜市(やじ)川の上流の山間に 10件の温泉宿が点在しています。
歓楽色や華やかさは全くありませんが
開湯は16世紀末期に神功皇后が発見したとされる
歴史のある温泉郷で
かつて熱を出した生後間もない応神天皇を湯に入れるとすぐに熱が下がった、という言い伝えも残ります
日露戦争では、負傷兵士の転地療養地にもなりました。
湯野は夏目漱石の「坊っちゃん」のモデルとなった、弘中又一の出身地で
それにちなんだ公園、生家、釣りを楽しむ坊ちゃんの像もあります。 |
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天狗の碑(写真左)
その昔 天狗が湯野の温泉地の岩の上に舞い降りて
温泉に入り休養したという伝説もあります |
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国民宿舎湯野荘で日帰り入浴も..... |
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湯野温泉に共同浴場は無いので 日帰り入浴は旅館の日帰り受付を利用しました。
最もポピュラーなのが国民宿舎湯野荘で 安価(大人462円)に様々な浴槽が楽しめます。
露天風呂こそありませんが 中庭を眺めながらの大浴場
打たせ湯、ジャグジー、ボディーシャワーで 疲れた体をリフレッシュできました。(単に眠くなったともいいますが......(笑))
良質のラジウム泉は 源泉温度28〜33℃。毎分150Lの湧出量です。 |
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ロビー 売店では特産品も充実 |
地産地消でもてなすレストラン |
休憩スペース |
湯野の土は焼物にも適します |

徳山はふぐ漁発祥の地なので レストランでは秋冬のふぐなど
季節料理も充実しています。
湯野のお土産品としては
坊っちゃん煎餅、田舎味噌、なすからし漬け等があります。
国民宿舎湯野荘は、団体で行かれると 3,434円で食事、風呂、飲物、土産まで付いた
ご休憩パックというのも期間限定で用意されているようです。
休憩 10:00〜15:00 /宿泊 16:00〜10:00/ 外来入浴
10:00〜20:00
(いずれも2007/2 現在) |
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湯野ぶらり散策 |
体が温まったので 夜市川沿いの散歩道、温泉街を散策してみました。
澄んだ川の流れを眺め せせらぎの音に耳を傾けるのもいいですね。 |
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川沿いには陽晏淵(ようあんふち)と言われる場所があります
陽晏という領主の家臣の娘と乗実という侍が叶わぬ愛を悲観して
身投げした場所だとか。 |
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仏光山性梅院(しょうばいいん)
慶長8年(1603)西林山西蓮寺として
建立されました。(写真左)
その後、領主の堅田就政安房守が
寛文7年に妻の院号をとって菩提寺
とした歴史があります。
堅田家墓所(写真右)は
仏光山 性梅院の上方に位置します。 |
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山口県指定有形文化財 山田家本屋
山田家は戦国時代末期 十右衛門が小早川隆景の家臣・堅田元慶に仕えたことに始まり 江戸時代 五右衛門が 萩藩の重臣・堅田就政の家臣になり戸田に居を構えました。
その在郷住居の山田家本屋は江戸時代中期の建築で かつては戸田の旧山陽道沿線にありました。 |
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建物は茅葺で263.76平方メートルで 15部屋もありました。
室町時代の武家屋敷の趣と民家風の素朴な構えを併せ持ちます。
建物は昭和39年に所有者の山田家から市に寄贈され
平成15年には堅田家と所縁のある湯野に移築復元されました。
県指定文化財「山田家本屋」の駐車場には足湯(写真右)もあります。もちろん無料。
湯野温泉はラジウムを多量に含み 神経痛、胃腸病、皮膚病、体調回復に効果があります 温泉療養目的で利用されても良いかも知れません。 |
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昭和10年に源泉開発が行われ
温泉地が築かれていきました |
徳山駅前からは防長バスが
1時間に1本程度連絡 |
サンサンロード
夜市川沿いの河川遊歩公園 |
湯野温泉薬師 温泉を掘ると
薬師如来像が出たという伝説も |
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最後に小高い丘に上って湯野温泉郷を見下ろしてみました 医療施設が目立つ以外は長閑な風景です。 |
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