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 四国西南部の中心として 江戸時代から栄えた 伊達十万石の城下町
愛媛県宇和島市を訪ねました。
四国の鉄道の終着駅として、あるいは闘牛の町として
そしてミカンや海産の町として 多彩な魅力を有する素晴らしい所でした。
 
  JR宇和島駅
 予讃線の終着駅が宇和島駅です。駅舎はホテルが入居した駅ビルとなっています。
駅前こそビルが林立していますが 市街地に突っ込むような終着駅となっているので
やはり最果て感は感じましたね。
予讃線はここで行き止まり。
松山から特急が頻発しており
さほど不便さは感じません。

予土線のトロッコ列車(写真右) 宇和島は四万十川観光のもう一方の拠点です。
駅を出て 町を歩いてみましょう...
観光案内所は駅の対面にあります。
宿泊施設やホテルもすぐ見つかります。
駅前も整備が進み 花で溢れています
宇和島が生んだ国文学者・詩人の
大和田建樹の詩碑もあります。
駅前の“うわじま牛鬼まつり”の山車
毎年7月22日〜24に開催されており 牛鬼が神輿の先導をつとめお旅所への道を清める邪気払いの練り物なのです。
駅前から続く国道320号線 
ワシントンヤシ並木が印象的な通りです
この付近に蘭学者・高野長英居住地跡があります。

カフェや古書店が好きなので 
宇和島でも探して入ってみようと
思いましたが見つからなかったのが残念。
きさいやロード
銀天街アーケードがきさいやロードと名付けられ アーケード街が1キロ弱続いています。南予の経済の中心とは聞きますが 人口7万クラスの町で これほど幅広で立派なアーケード街があるのにはびっくり。
(写真は平日の午前10時過ぎという事で 歩行者はまだ少ないのですが)
百貨店は出張所形態のショップのみ 都市銀行はありませんが四国内銀行が大抵支店を構えています。(ただ18歳〜30歳の若者が少ないのは如何ともしがたいが...)
中央から隔絶された僻地と思うかもしれませんが 市街地は意外と近代化されており
電線地中化など景観に配慮した都市設計がなされていると感じます。

市内中心部には他にも 牛鬼ストリート
と呼ばれる通りも存在しています。
 宇和島城(鶴島城)
藩老桑折氏武家長屋門
市街地から城山登口にある長屋門で
家老桑折家屋敷地に残されていた物を
昭和27年に譲受け 登城口に移築。
市内に数少ない武家屋敷の建造物で
市の有形文化財に指定されています。
市街の中央に 400種の樹木がうっそうと
茂る城山登城路は散策に好適です。
夏でも木陰を歩けるのは助かりますが
山麓から天守へは徒歩10分以上。
天守より南西側を望む
かつては 三の丸御殿 追手門、馬屋、
多くの矢倉があったのですが 
現在は石垣遺構しか残っていません。
現在は堀も全て埋め立てられています。
万延元年(1860)と 昭和35年に
大修理を受けていますが 
往時の姿を今もなお残しています。

 宇和島城は 湾頭の丘陵に築かれた平山城で 
慶長年間に藤堂高虎によって築城され
寛文2年から5年(1662〜1665)にかけて 宇和島伊達家2代宗利によって
大改修されました。
天守は独立式で3層3階本瓦葺 白壁の総塗籠造りで荘重です。

 正面最上層の屋根には唐破風、二層には大型の千鳥破風 
その下に大型の千鳥破風 最下層にはこれらの全てを受けた玄関に
大型の唐破風があるなど 装飾性に富んだ御殿建築の意匠が随所に見られ 
格式を重んじた美しい姿と安定感のある造りは
江戸時代初期の貴重な天守となっており 重要文化財に指定されています。 
伊達家の竪三引両紋 伊達家の肖像画と城の模型 登城路途中にあった古井戸 天守のある本丸は公園です。


天守より北東側 宇和島湾と宇和島港を望む(写真右と下)
風に乗って運ばれてくる潮の香りが印象的でした。

宇和海はリアス式海岸で その真ん中の宇和島は真珠や鯛、ハマチなどの海の幸が豊富な所です。

南予の拠点都市ではありますが 対九州との航路は
隣の八幡浜にお株を奪われた形になっており
宇和島港からの航路は近隣諸島便のみです。
宇和島城(城山) 4月〜9月 6:30〜18:30
        10月〜3月 6:00〜17:00
 天守            9:00〜17:00
  (無休/天守入場料は大人200円 (2008/7現在))
    宇和島市観光協会 http://www.uwajima.org
宇和島城天守より 市街中心部を望む
 伊達10万石の城下町と呼ばれ 四国南西の中心として発展した宇和島市は
海に面する地形を巧みに生かした城郭と城下町が形成されました。
太平洋戦争末期に空襲を受けたので 古い町の佇まいはほとんど残っていません。
現在の宇和島市街は 狭い平野に家屋が飽和状態で 人口規模に比して地価が高く
建物も 高層マンションこそまだ少ないですが 俗にいう“ペンシルビル”が目立ちます。

 長らく陸の孤島と呼ばれた宇和島も 高速道路がすぐ近くまで延伸してきています
四国は各都市が高速道路によって結ばれないと 架橋効果が出てこないとされていましたから 
今後に期待といった所でしょうか。

 工業は 水産&柑橘加工を中心とした食品工業、飲料が主力で
成長性は乏しいとはいえ 不況期には抵抗力があります。
高級かつ日本しか供給できない食品・飲料とミカン産業の効率化が
宇和島にとっての成長戦略と言えそうですね。
  宇和島といえば有名なのが闘牛。市内には市営闘牛場があり
定期闘牛大会が1/2、4月第一日曜、7/24、8/14、10月第4日曜に開催されるほか
“観光闘牛”といって1結6万円出して申し込めば 申し込んだ日に見ることも出来ます。訪問時には あいにく闘牛大会がない日で 闘牛の観戦は断念しましたが
市営闘牛場に行けば 開催期間外でもビデオによる闘牛を見ることは出来ます。

土俵を設けた本格的な闘牛は江戸時代の享和年間には始まっていたとされており
戦前は市内に大小あわせて幾つかの闘牛場があったと言われます。
獅子文六の小説「てんやわんや」等で 闘牛は注目されましたが 生活の近代化で闘牛は衰退。1960年代から宇和島の風物詩である闘牛の復活の機運が盛上がり
全国に先駆け全天候ドーム型の闘牛場も完成し 宇和島闘牛は有名になりました。
 南予の美しい風景
 写真は法華津峠から見たミカン畑と宇和海

宇和島は平成の大合併で市域が拡がりました 
北隣の吉田町地区はミカンの産地として有名で 南予ミカンの発祥地でもあるのです 
10月中旬〜12月中旬はミカン狩りも楽しめます。

宇和島伊達藩2代の伊達宗利が 領地を10万石から7万石に削られたために 山畑の積極的開墾を奨励し 南予は段々畑が多く 10万石復帰が実現したのです。 この付近 急傾斜地はほとんど山頂までミカンが栽培されています。

法華津峠は予讃線の車窓風景のハイライトといえる区間で
立間〜下宇和では列車は海側に座ってみてください。

 リアス式海岸を生かした漁業が盛んな宇和島の 郷土料理といえば 鯛めし、じゃこ天、太刀魚の巻焼きなどがあります。
中でも 鯛めしは水揚げされたばかりの新鮮な鯛を 卵入りの醤油だれに漬け 温かいご飯にかけて食べるもので 
ホテル内にあるレストランや 市内を歩けば
鯛めしを食べさせてくれるお店が色々あります。

 宇和島の旅 時間があれば 遊子水荷浦(ゆすみずがうら)の段々畑、滑床渓谷 
日本庭園の南楽園に足を延ばされても良いと思います。
青い海と緑の山野の中で、宇和島の多彩な魅力を 皆さんも感じ取る事が出来るでしょう。
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