函館から夜行急行はまなすで札幌に到着すると 外はかなりの雪、
そうだ小樽行こう!、運河&レトロな町並みは雪の日こそ絵になる......
 というわけで 古くから港湾都市として発展し 歴史の重みを感じる事の出来る町
日本有数の観光都市としても人気が高い 小樽を訪ねました。

  小樽は 北海道西海岸第一の港湾都市で 商業都市としても古い伝統を持つ町です。
温泉、スキー場、海水浴場に恵まれ 景観に富む海岸線を有し、
積丹半島の入口となっています。
市域の中央部は 三方を山に囲まれており 坂の町と云われ
市街地は 小樽港付近を軸に すべて海岸段丘上に発達しています。
  
  日本海沿岸随一の商港として発展した小樽
JR小樽駅 特急列車は小樽を通らない セントラルタウン都通りアーケード サンモール一番街アーケード

 江戸時代にはここは松前藩の「オタルナイ場所」がおかれて開かれ
明治2年に 札幌に開拓府が置かれると ここはオタルナイから小樽に改名され
北海道の本府・札幌の連絡港として重要性を持ち
北海道最初の鉄道が 明治13年に札幌〜小樽を結びました。
以来、ニシン漁の拠点として また空知炭田の石炭積出港のみならず
樺太(サハリン)、朝鮮半島、ロシア沿海州とも結ぶ 
日本海沿岸随一の商港として発展しました。

  明治39年(1906)日銀支店は函館から小樽へ移りました。
市制施行は 札幌、函館と同年の大正11(1922)年です。
翌大正12年の入港船は神戸、横浜、下関、門司に次いで全国第5位となり 船会社や銀行が小樽に集積し
三井、富士、第一、協和、三菱、東京、住友、三和、勧業.....
最盛期、小樽の銀行支店数は19を数えました。
旧三菱銀行小樽支店 小樽バイン
    
(旧北海道銀行本店)
“北のウォール街”とも呼ばれた色内通り
 小樽は19世紀ヨーロッパの建築様式を取り入れた建物が
多く残されており 往年の市の隆盛をしのぶ事が出来ます。

 日本銀行旧小樽支店(写真右)
北のウォール街として栄えた小樽の象徴として残る
明治大正期の建物の一つです。
明治45年 赤レンガの東京駅を設計した辰野金吾と
数々の銀行を手掛けた長野宇平の共同設計で
煉瓦造りの上に石を張った荘重な建築であり、
5つの緑色の中世風のドームが優雅です。

 戦後は樺太との交易が失われ 経済的優位も札幌に移り、
港湾機能も、室蘭そして次に苫小牧に奪われ、
人口は20万→14万に少しづつ減少しました。
 この街が甦生するには 時計のような精密機械の工場を誘致して人口を集めるしかなかったとは思いますが 三方を山に囲まれ発展のしようがない地形です。
 しかし小樽の街を歩くと 並みの地方都市ではなかったことがよく分かります。
 戦前の田園都市構想で開発された東小樽、明治期には既に高架されていた鉄道、 佐立七次郎、辰野金吾、長野宇平治ら近代建築の巨匠らが残した数々の建物。
繁華街は駅から真っ直ぐに150M行った都通りを中心に形成されていますが、日銀も比較的遅くまで残りましたし、国立大学は今でもあります。
富岡あたりの山の手住宅地を歩くだけでも、14万人の人口とは思えない程 市街に風格と厚みがあります。

 現在の小樽は 特に観光に力瘤を入れている印象で
運河とガラスの町として 歴史的建造物を中心に
札幌から至近で 観光客を集めやすい地理的条件を生かしながら魅力を益々増してきているように感じました。
  小樽運河

 大正3年から10年の歳月をかけて 沖合いを埋め立てて築かれた運河です。
昭和61年に道路建設で埋め立てられ 幅が狭くなりましたが
両岸の倉庫群が残され 昔ながらの景観が保たれています。
運河の全長は1.1kmもあり ガス燈が63基散策路に設置されています。

 札幌ではとうに取り壊されてしまったような建物も随所に。

 それが独特の佇まいとなって陰影のある街並を形作っています。
  寿司の町 小樽
 小樽は14万の人口に対して 130軒もの寿司屋があるほどの「寿司の町」ですが
寿司屋通りというのが観光名所化していますし 花園町のJRガード下周辺にも多くの寿司屋が集中しています。

札幌に較べ やはり海に近いので
小樽の寿司は人気があります。
 花園町のJRガード付近は場末のスナックや居酒屋なんかがぎっしり軒を連ねています 札幌とは対照的な古い下町的な雰囲気も....。

 街の構造を端的にいえば 小樽は“駅から海に向かうほど観光地”といえます。
駅前の都通や梁川通、サンモール一番街や花銀商店街は地元の人が買い物に出かける場所。
小樽の中心商店街は、同クラスの街がシャッター通りと嘆いている中、 空き店舗がとても少ないのです。
札幌から至近で観光客が結構多いので、観光客の入り込み数自体は多い点はメリットといえましょう。

写真左は 北海道初の鉄道 手宮線の跡 遊歩道として残されています。
  味のあるホテルも目立つ小樽
ホテルVIBRANT(色内町の旧拓銀) ホテルソニア(小樽運河沿い) ホテルノルド(小樽運河沿い)

 幾つもの商店街が、小樽駅から海側に向かって扇状に広がる素晴らしい街でした。
北海道の街とは思えないほど道がややこしいし狭いのですが
長崎や横浜の傾斜地に慣れている人には既視感があるでしょうね。

かの石原裕次郎家族も暮らしていたことは有名ですし
小樽商大からは小林多喜二や伊藤整といった文豪を輩出しています。

 港湾都市としては衰退しても 小樽から新日本海フェリーが新潟、舞鶴を結ぶほか
国際旅客ターミナルがあり サハリンのホルムスクへ国際フェリーも就航しています。

  北洋銀行は小樽発祥ですし、
北海道のバス最大手の北海道中央バスも本社は小樽。
北海道のコンビニ道内最大手のセイコーマートも
親会社は元々小樽の酒造・酒類卸です。

札幌都市圏に組み込まれてはいますが、
北海道を牽引してきたという自負心は強い街であり 
昔は札幌よりも栄えていたので、ご年輩の人達は対抗意識も強いようです。

燻し銀のような町…小樽 私は函館と並んでこういう都市が好きです。
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