| 佐賀県の玄界灘側にある 唐津市に行ってきました。
 
 陶磁器の産地として伊万里・有田と並んで古くから有名な町ですが
 毎年50万人以上の観光客が訪れる唐津くんち、日本三大松原のひとつである虹の松原
 そして舞鶴城と称される美しい唐津城。九州有数の観光都市として知られます。
 
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                        |  | 唐津の市域は平成の合併で広がり 現在は佐賀県北部の 大半を占めています。
                        城下町として栄えた歴史を持つ市街地は 松浦川河口の西側から南側にかけて広がり
 県内では佐賀に次いで大きい都市なので
 サービス業、卸売業、小売業、飲食店などの産業が盛んです。
 
 140万都市福岡へは約50kmで 距離的な利便性から完全に
 福岡の経済圏内。鉄道なら筑肥線が電化され便利ですし
 高速道路も長崎道ではなく 福岡都市高速1号、福岡前原道路
 二丈浜玉道路が早く便利です。
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                        | 唐津焼 | 
                      
                        |  | 唐津市内を歩けば 唐津焼のお店が点在していました。
 唐津焼は 楽焼、萩焼と並ぶ日本三大茶器の一つに数えられ
 古くから茶人に愛されました。渋い色合いとざっくりした質感が
 特徴で 日本各地にファンも多いのです。
 
 開祖は朝鮮半島から渡ってきた陶工達で 江戸時代は
 献上唐津と呼ばれる唐津焼独自のスタイルを築きました。
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                        | 唐津まち歩き | 
                      
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                        | 西の門館 江戸時代の佇まいを感じさせる建物の中には
 唐津の遺跡から発掘された文化財や唐津焼の展示があります。
 休憩スポットとしても好適ですね。
 
 後方は西の浜海水浴場です。
 
 
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                        |  | 唐津市は佐賀県ですが 山を越えた所の小さな町・佐賀との 結びつきより 海伝いに50kmの大都市福岡との結びつきが強く
 福岡県唐津市などと揶揄されます。
 佐賀と唐津は 同じ県内にありながら人間の気質が異なると
 言われます。佐賀藩が外様大名であったのに対して
 唐津藩は譜代大名というのか幕府直轄領。
 全国各地の大名が来ては変わっての繰り返しで
 お上を仰ぐ気質が薄れてしまったようです。
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                        | 唐津の名の由来は (中国の唐(から) 韓国の韓(から))と 津(港)を表し、唐津が昔から大陸との海港だったからです。
 | 他の地方都市に残された寂れ果てたアーケード街に比べると まだ活気があります。
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                        |  |  | 旧唐津銀行本店 唐津出身の建築家 辰野金吾の弟子の田中実が設計し
 銀行の本店があったほどの 唐津の繁栄をしのばせます。
 
 唐津市の印象を書いてみると
 企業誘致や地場産業の活性化、観光振興等に力を入れながら
 古き良きものを大切に残している街 だと感じました。
 街並みを歩いていて 写真映えする絵になる風景が多いのです。
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                        | 三の丸辰巳櫓 (写真右)
 唐津城三の丸の東南隅にある 見張りや防御の為の矢倉です。
 江戸時代初期から築かれていました。
 明治の廃藩後に解体されていましたが
 平成3年に石垣を修復した上で平成4年に新築復元されました。
 
 傍の町田川沿いの散策路は 城下町の風情を感じられました。
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                        | 唐津は イカで有名な呼子も近く 海の幸には恵まれています。 | 唐津くんちをモチーフにしたTシャツも売られていました。 | 
                      
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                        | 唐津の中心商店街は呉服町、中町、京町あたり 卸売 小売機能ともに規模も小さく 成長力に乏しいですが
 今後の発展の方向は 久留米のように「福岡の副都心」の
 役割を担う形で考えるべきでしょうか?!。
 唐津競艇などがあり 財政的には豊かと聞きましたが…。
 | 船入門 藩主の参勤交代の際の出入
 御蔵への納入物品の出入に
 利用されました。
 | 時の太鼓 四代城主土井公時代に 時鐘
 が置かれ 五代藩主水野公時
 代に 時の太鼓と命名。
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                        | 唐津神社と唐津くんち | 
                      
                        | 唐津の代名詞で 毎年50万人以上の観光客が訪れる唐津神社秋季例大祭の唐津くんち 催事に市内を引き廻す「曳山」が 隣の曳山展示館で公開されています。
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                        | 唐津くんちは毎年11月の2、3、4日の開催です。 | 
                      
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                                    | 肥後堀 | 唐津曳山の碑 | 唐津城への散歩道 |  
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                                    | 埋門の館(うずめもんの館) 旧唐津藩の門名にちなんだ
 武家屋敷風の館で 中には和室 茶室
 日本庭園などを備えています。
 | 二ノ門外堀 唐津城の二の丸と三の丸を区画する大事な堀でした。
 堀の東側中ほどに 二の門と呼ばれる門が藩士の出入りを見守っていました。
 三の丸に住む藩士は この堀を渡って藩庁へ出仕していました。
 北側の海に向かって歩いてみました。
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                              | 唐津城 |  
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                              |  |  唐津城は1608年の築城で 昨年400周年を迎えました。 初代唐津藩主・寺澤広高(豊臣秀吉の家臣)が7年の歳月をかけて築城したもので 優雅な姿は別名 舞鶴城と云われています。
 また舞鶴城の謂れは 地形的な特徴もあるとされ 城を要とした砂浜が翼を拡げた鶴に見えるからという説もあります。
 
 
  築城には九州諸大名の加勢を受け 至近の名護屋城の解体資材も用いられたとも伝えられます。 現在の城郭は天主台跡に唐津城築城当初の慶長様式を採り入れ 昭和41年10月に復元されました。
 唐津の文化観光施設としてシンボル的存在となっています。(左写真は城内橋より撮影)
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                              | 唐津の歴代城主は 初代が文禄3年(1594)寺沢氏
 二代が慶安2年(1649)大久保氏
 三代が延宝6年(1678)松平氏
 四代が元禄4年(1691)土井氏
 五代が宝暦12年(1762)水野氏
 六代が文化14年(1817)小笠原氏となっています
 
 明治の世になり版籍奉還、廃藩置県を経て 明治10年に本丸跡は唐津城址公園となりました。
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                              | 台形の島は高島 縁起の良さで定評ある 宝当神社があり
 宝くじ当選を祈る参拝者が多いのです。
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                              | 城は 本丸、二の丸、三の丸、外曲輪の4つに分かれ 本丸は当時満島と陸続きだった満島山を 人工の川を作って切り離したようです。
 周囲約1q、面積4.3ha 天守閣は海抜43mに位置します。
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                              | 唐津藩は譜代大名でした。 | 売店も完備しています。 | 城中段には藤がありましたが 4月に行けば見事でしょうね。 |  
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                              | 唐津城天守閣第五層からの眺望 |  
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                              |  |  
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                              | 虹の松原(写真の奥手) 唐津市街地の東側に拡がるこの松原は 日本三大松原に数えられています。国の特別名勝で
 初代唐津藩主の寺澤広高が防風、防潮の為に植林しました。
 約5qの長さがあり 100万本の黒松が群生する風景が印象的です。 この松原が当地に豊かな農地をもたらしたのです。
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                              | 南東方面を望む 奥に延びるのが松浦川 | 南側は唐津市街 合併で現在の人口は12.8万人。 |  
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                              | 天守閣は五層五階 城内には 江戸時代の唐津の城下町ジオラマの他、 古絵図、甲冑、刀剣、武具、唐津藩政の貴重な資料が展示されていました。
 | 唐津城400周年記念キャラの 唐ワンくん・舞ヅルくん
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