東洋のナポリ鹿児島市
 錦江湾の西岸から桜島を眺望する風景画「東洋のナポリ」と称されるほどに
美しい景観を持った都市 鹿児島を街歩きしてみました。

 鹿児島市は 幕末から明治維新 そしてその後の日本の近代化の為に活躍した偉人を多く輩出した街です
人口は60万人 南九州の拠点都市で、政治・経済・文化・交通の中心地
工業はあまり盛んではありませんが 商業集積はかなりのもので 中核市に指定されています。
熊本市とは永遠のライバルですね。(タイトルヘッド写真は対岸・桜島の湯之平展望所より撮影)
 
  まず中央公園に車を停めて

 中央公園
園内は花と緑そして水に溢れ 霧を発生させる噴水、清流の音色や流れを楽しめたり 仕掛けも多い公園です。
公園の下は「セラ602」という かなり収容台数の多い駐車場があるので(鹿児島都心はミニバンは断られる立体駐車場が多かったりする) 車はここに預けるのをお薦めします。
  鹿児島の中心街 天文館
 天文館は鹿児島最大(つまり熊本以南では最大)の繁華街で 南九州最大規模の百貨店 山形屋があるほか
ホテル、ショッピングやグルメスポットが満載です。
さつま揚げ 黒豚料理 鹿児島ラーメンなど美味しい店が密集しています。

 天文館の地名の由来ですが 島津家25代島津重豪がこの付近に天文観測の施設を作ったからだそうです
。(地元民は「てんまち」と呼称しているとか)
天文館○丁目という地名は無く、一帯の繁華街を指す総称となっています。漢字三文字というのは味があって良いですね。(金沢市の「香林坊」と同様に) 

 ただ鹿児島の商業集積もつい最近まで ここ一極集中型であり
平野部が少ないためか 地価は高いのです。
 天文館は 多くのアーケード街が縦横に交わって構成されています。 目についた商店街の名称を順に書いてみると
天文館アーケード 中町コアモール 中町ベルグ、天神ぴらもーる、千日アーケード、ごんざ通り、にぎわい通り テンパーク通り セピア通り、(他にもあるかもしれませんが........)
三越デパートは閉店しましたが やはり60万都市 活気に溢れています。
 活気がありながらも雄大な自然に包まれた街.......鹿児島湾西岸の市街から桜島を望む景観が、ナポリからベスビオ山を望む風景に似ていることから、「東洋のナポリ」とも称され 年間約900万人の観光客が訪れています。
 鹿児島市は 1889年4月1日に日本で最初に市制を施行した31市の一つ。
 薩摩は江戸時代に大藩だったので旧城下町=県庁所在地に一極集中が進み、現在でも県人口の約三分の一(約35%)が集中しています。九州新幹線の全面開通で更なる発展が期待されます。

 オフィス街は この天文館の西側の高見馬場から鹿児島中央駅までに展開しています。 都市銀行は中心部にしか有りません(これは札幌や広島もそうですが)。
飲み屋街は 天文館の交差点から南側に集中しています。

 訛りは若い人はありません(鹿児島弁が九州地方で唯一判りづらいというので標準語の普及に努めたので)。 但し老人の会話は他県人には分りません(笑)。
それに余りある風光明媚さがあり 桜島を望む絶景はとにかくすばらしいです(これについては後述)。
行かれた事の無い方には田舎というイメージが強いかもしれませんが 意外と大きな都市で 市内の主要部分には路面電車が走っています。
←何と路盤にはグリーンも敷かれ 潤いを感じます。
  いづろから朝日通へ
山形屋百貨店
 銀座和光や日本橋三越に比肩する格式溢れる建物が素晴らしい。このデパートは1号館から4号館まであって 1号館の下にはバスセンターもあります。
 ルイ・ヴィトンやエルメスといった一流ブランドが入るなど まさに鹿児島の商業の中心です。
 九州は熊本の鶴屋 大分のトキハなど地場百貨店が強いです。 
 鹿児島の山形屋に行ったら ぜひ試してほしい「焼きそば」
ここの7階には今では珍しくなったデパート直営の大食堂が健在しています。 市街地や桜島を見ながら懐かしい気分で食事が出来る事請け合い。古典的な雰囲気…良いですね。
 こちらの名物は「焼きそば(皿うどん式の五目焼きそば)」で お客の半分以上がこれを食べていました。 
 鹿児島人は三杯酢をかけて 味を円やかにして食べていますが これは好みで 私は“かけないで食べる派”です。
鹿児島市役所
本館の建物は国の登録有形文化財です

 鹿児島が町として始まったのは、島津家第6代当主島津氏久が東福寺城(鹿児島市清水町)を居城にした頃(1340年頃)とされています。歴史は長いながらも薩英戦争による砲撃、西南戦争による戦火、第二次大戦の空襲と三度も壊滅的打撃を受け 城下町としての面影は殆ど残っていません。
  鶴丸城(鹿児島城)址
 島津家18代島津家久が 慶長7年(1602)に築いた本丸の跡
濠 石垣 石橋に由緒あるものが残り 鹿児島県指定史蹟に指定されています。
 天守閣を持たない屋形造りの質素な城でしたが それは「鹿児島は城をもって城とせず 
人をもって城となす」という薩摩藩の精神から。 石垣に西南戦争の時の無数の弾痕跡があります(下写真参照↓)。
 さらに上に歩くと 黎明館(鹿児島県歴史資料センター)があります。
 鶴丸城(鹿児島城)址の本丸跡内の敷地には 黎明館があり
こちらも訪ねてみました。
昭和58年の開館で 鹿児島の歴史 考古 民俗 美術 工芸を紹介する人文系の総合博物館です。歴史のある県だけに展示規模もかなりのもの。
 1階がテーマ展示で 原始・古代→中世→近世→近代の 鹿児島の変遷の展示と 鶴丸城の模型、2階が民俗と歴史 3階が美術・工芸の展示となっています。

 西郷隆盛が最後に着用した軍服などlも保存展示されていますし ここに行くと鹿児島の歴史が一目瞭然かも。
 鹿児島は軍人を多く輩出したイメージがありますが政治家、官僚も多いのです。
  薩摩の偉人・西郷隆盛
西郷洞窟
 西南戦争の時に 政府軍の総攻撃にあった薩摩軍が立てこもった洞窟です。
西郷が自刃するまでの5日間を過ごしたと云われます。
城山の中腹 登山道路に面しているのですぐ分かります。
城山は西南戦争決戦の地であったのです。
西郷隆盛銅像
 薩摩藩の下級武士の家に生まれ 島津斉彬に取り立てられ側近となり、
その後2回島送りとなり藩政から離れる時期もありました
戊辰戦争では徳川の人間となった篤姫と対立する立場でありながら 嘆願書を受入れ
江戸城を無血開城へ導くなど 明治維新という大事業で東奔西走しました。
 明治政府で要職に就きますが 朝鮮への使節派遣で意見が合わず鹿児島へ戻り 私学校を開設するなど 優れた人材教育に力を注ぎますが 明治10年に起こした西南戦争で破れ自決しました。 銅像の高さは5.76mあり台座を含めると8m 計画から完成まで10年を要したようです。 
  城山展望台
 街の中央に位置する標高107mの小高い山で、全体が亜熱帯樹木に覆われています。 自然遊歩道が設けられ車でも歩きでも登れます。 西南戦争激戦地だったとは思えないほど穏やかな城山の風景。定番すぎる感はありますが 屈指の展望スポットとして多くの人に親しまれています。

入口のお土産屋は箸を買えば旧札と替えてくれます。
城山から望む鹿児島市街と桜島。 噴煙が立ち昇っている時に行くと良いかも.....。
市内の公衆浴場の殆どが温泉。 温泉施設、泉源数共に全国の県都最多という恵まれた都市です。

鹿児島シティビュー(右写真)
市内乗り降り自由形周回バスで 各観光地と市内中心街を巡回します
1乗車180円 1日乗車券は600円 歴史ある都市を回るだけに車両もレトロ調で良いですね。
観光スポットは回りますし乗り降り自由ですから 自家用車以外で鹿児島を訪ねる人にお薦め。 

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