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城への登城道は、このような坂道を登って行きます
登城道は階段と坂の両方があり 風情のあるこの道を歩いて天守閣へ向かいます。 |
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犬山城の石垣は「野面積」と云う自然の形のままの岩を積み上げた 技術的には築城初期の技法。
厳つくゴツゴツとした荒っぽさは有るも 内部は緻密なほどに咬み合い、水捌けに優れて頑丈です。 |
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日本最古の天守閣が現存 犬山城 |
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本丸門
犬山城入口の門で、外側が鉄で防御されていた為、鉄門とも呼ばれていました。
登閣料は大人500円ですが、併せて明治村(明治建築を移築保存する野外博物館)も訪問したいために 「犬山浪漫券」という1,800円(2013年6月現在)のお得なセット券を購入しました |
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御神木「大杉様」 |
ボランティアガイドさんが説明 |
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犬山城は天文6年(1573)に 織田信長の叔父にあたる織田与次郎信康によって造られました。
時は戦国時代であり その後何代も城主が代わりましたが 1600年の関ヶ原合戦の頃を中心に城郭は整備されていきました。
小牧長久手合戦(1548)の際には 豊臣秀吉は大阪から12万余の大軍を率いてこの城に入り 小牧山に陣を敷いた徳川家康と戦いました。
江戸時代になると 尾張藩の付家老 成瀬隼人正正成が 元和4年(1618)城主となってからは 成瀬家が代々受け継いで明治に至ります。
明治4年(1871)、九代目成瀬正肥のとき廃藩置県で廃城となり、櫓や城門など天守閣を除く建物は殆ど取り壊されてしまいました。2004年まで成瀬家の所有(日本唯一の個人所有)でしたが,現在は 財団法人犬山城白帝文庫の所有になっています。 |
全国に12しかない現存天守の中でも、国宝に指定されている四城の一つ(犬山城、彦根城、姫路城、松本城)で 4城中で最小の城ですが 江戸時代に建造された日本最古の天守閣が現存しています。
犬山城は華やかさや優雅さでは他の3城に譲りますが、生活の中に根差した美しさは最高だと感じます。
天守は外観3重、内部は4階、地下に踊場を含む2階が付きます。天守南面と西面に平屋の付櫓が付属する複合式で、入母屋2重2階の建物の上に3間×4間の望楼部を載せた望楼型天守です
別名を白帝城とも云います。木曽川沿いの丘上にある城の佇まいを 長江流域の丘上にある白帝城を詠った李白の詩「早發白帝城」にちなみ 荻生徂徠が命名したのがその謂われです。 |
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入口で靴を脱いで袋を貰い、持参して上がらないといけません。
城の中の階段は狭い上にかなり急です。しかも木製の階段はつるつるで滑りやすい!
上の階に進むほど階段も急になっていく(53度もあるとか)ので、高齢者や小さい
お子さんをお連れの場合は要注意です。柱もあり頭にも注意が必要です。
ずっしりとした大木で出来た柱や梁、力強さと歴史を感じて 見応えがあります。
内部には甲冑類、絵画や工芸品、資料などが展示してあります。 |
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攻撃守備用に作られた付櫓、成瀬城主が装飾用として増築した唐破風の間、
武者隠しの間、歴代城主の肖像画&写真など 色々と興味深く見学出来ました。 |
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最上階まで行けば木製の手摺りの通路があり、360度のパノラマを見渡すことができます。
「手すりには寄りかからないように」と注意書きがされており、木製の欄干(手すり)の高さも低い上に 金網もガラスも無いので 小さな子どもは目が離せません。
金網もガラスも無いぶん、直に景色が目に飛び込んできます。 |
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この部分も床はすり減った木の床なので、雰囲気はコンクリート造りの天守では決して味わえないものがあります。
天守閣上からの眺めは本当に美しく、周囲に高いものは何もないので木曽川をバックに、周りが一望できます。
天守閣の回廊にある低い欄干は、手摺が当時のままの高さで網が張られていないので 落ちそうで怖かったですネ(高所恐怖症の人は回廊を一周するのは難しいかも....)
ここからの木曽川、犬山市街の眺めは格別です。
日本名城100城のうち、既に半分以上行きましたが、現存天守閣からの眺めで 私にとってベスト3に入る城がここ犬山城です!
近年のお城ブームにあやかり、観光客が増えてきて全国区の名城として認知されてきたようです。 |
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天守からの眺望 西側
ダムのようになっているライン大橋が美しく映えます。
向こうの山は伊木山です。 |
天守からの眺望 東北側
川に架かる橋が犬山橋で その右手が犬山遊園駅。
この川沿いを歩いて来た事を 初頭に書きましたネ。 |
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天守からの眺望 尾張の国もここで尾張(おわり)で
川の北側はもう美濃の国。 |
天守からの眺望 南側
犬山市街地が広がります 人口は7.5万人。市制施行は昭和29年で 昭和の大合併に市になった所の一つです。 |
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城下町を散策 |
城を見た後は 名鉄の犬山駅まで 風情ある城下町をぶらりと散策してみました。
城から犬山駅までは 城下町の風情を楽しみながら歩くのがおすすめです
(犬山城周辺マップを貰って散策も可能です) |
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犬山城の南側に城下町が拡がっています。 |
城下町は 本町通りという街道が小規模ながら充実しています。 |
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本町通りは電線も地中化されるなど、城下町としての美しい景観を維持しようとされています。 |
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団子や豆腐田楽、五平餅などを食べられるお店があったり、
ギャラリーや雑貨類のお店や文化史料館などもあるので、見ながらのんびり歩くこともできます。 |
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犬山城は近年の城郭ブームで日本最古の天守閣として脚光を浴びるようになった感があり
それに伴い、城の周辺も着々と整備が進んでいると感じました。
城下町に関しては、メインの本町通り、あとは大本町と余坂辺りが整備が進んでいます。
寺社も点在しているので、時間がある人は立寄ってみられてもいいかもしれません |
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約1.5qの道のりを散策して 名鉄犬山駅に到着しました。
犬山市は人口8万弱の小さな町ながら 愛知県でも観光地が突出して多い所で 他に明治村、リトルワールド、モンキーパークなどが有り とても一日では廻りきれません。
1日だけ犬山で楽しむなら犬山城と3箇所のうち1箇所という組み合わせが無難だと思います。
私はこの後で明治村を訪問しました。 |
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